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バタバタとしているうちに梅雨入りして、色鮮やかに咲き乱れていたシャクナゲも盛りを過ぎて、シッポリと濡れた苔が美しい静かな森へと変わると一段落。
久しぶりの休暇で下界に下らせてもらいました。
週末手伝いに来てくれた青年公太君とその彼女、やはり手伝いに上がってくれたOさん、Nさんと共に賑やかに雨の千曲源流の道を毛木平登山口へ。
山頂付近ではヒメイワカガミが咲き始め、道中足元にはコミヤマカタバミ、シロバナヘビイチゴ等、かわいいお花もたくさん咲いて、シャクナゲとは違う華やかさ。
全くあがる気配を感じさせない雨空、しかしなんとも苔が眩しいくらい鮮やか。
雨は多少辛いものの、この幽玄な雰囲気の森はこれぞ奥秩父。
楽しみながら下りました。毛木平の駐車場にはベニバナイチヤクソウの群落が花を付けて圧巻。
今がとてもきれいです。
さて、久しぶりの下界。
アパートに久しぶりに帰るときは多少ドキドキします。
カビだらけになってないか…。
知らない人が住んでないか…。
不思議な臭いのする部屋になってないか…。
知らない生物が誕生してないか…。
パンパンになった郵便受けを空にして部屋のドアを開けて部屋の匂いを嗅いで、見渡しました。
「よし」
畳の香が安心させてくれました。
部屋も変わった様子もなく、閉め切った窓を開けて空気を入れ替えようとしました。
「あれ?雨戸が開かないなあ…」
いくらやっても雨戸が戸袋に半分しか入りません。
隙間から覗いてみたら…、
ムクドリが戸袋に巣を作っていました…。
「あちゃ」
数年前にもムクドリが巣を作るべく戸袋に巣材をせっせと戸袋に忙しく運んでいました。
その時最初は「かまわぬ」、としばらくほっておいたのですが、雨戸が開けられなくなると気付き、隙間にガムテープで蓋をして配達経路を断ち、大量に運ばれた巣材を苦労して掃除しました。
ムクドリにも事情はあるでしょうが、こちらにも事情があります。
しかし…また入るとは…。よく見ると侵入を防ぐためのガムテープが劣化し剥がれ落ちていました。
2ヶ月近くの留守中に前回よりも立派なお家が戸袋の中に完成していました。
半分しか開かない雨戸を開けて空気を入れ替え、片付け等していましたら、ムクドリが手すりの上でモジモジしています。
「もうこれ以上家をデカくしないでくれ」
入るに入れない様子のムクドリを追っ払います。
しかし向かいの家の屋根でこちらを見てモジモジしています。
「しつこいぞ、きみ!他を当たってくれ!」
とばかりに睨みを効かせていましたが、
戸袋から
「チュンチュン」
「嗚呼…、産まれている…」
戸袋からは産まれたばかりであろうヒナの声が
「窮屈だよー息苦しいよー」
と聞こえまして…。
向かいの屋根には、親鳥らしいのが、ミミズ(巣材かと思った)をくわえてこちらを見ています。
なす術もなく雨戸を閉め、「好きにせよ」と開き直りました。南側の窓は壁となりました…。
朝、明るくなると同時に5分おきに食料を運ぶパパ鳥(ママかも)。
待ちわびていた数羽のチビッコヒナ鳥。
親鳥が来る度に戸袋の中は「ビャービャーギャーギャー、ガタガタバタバタ」。
これが夕暮れまで続きます…。
愛と感動のムクドリ子育て劇。
来月の休暇の時までには巣立っていろよ、と願いつつ耳を塞ぎながらの休暇となりました。
ちなみに、ヒナ鳥の鳴き声が多くても3羽だったのが、今日は少なくとも5羽に増えているような…。
下界は暑く…熱い。
クウゥ…。
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